【完】孤独な闇の中、命懸けの恋に堕ちた。





先生の言う通り、本当にめんどうな人に目をつけられた。



だけど今はそんなこと言ってられない。



蘭君から貰ったマフラー...奪い返さなきゃ。



っと...その時はマフラーの事で頭がいっぱいいっぱいだったから
無意識に、ものすごい血相で決心していたのに。








「おい、お前こんな所でなにやってんだ?
お前の家とは逆方向だろ?」



放課後

丸川さんに言われた通り、家にも帰らず×××カラオケ店に向かってる最中。


近くにあった、ブランド品ばっか置いてあるお店の前を通ったら

そのお店の中から蘭君が出てきて、バッタリと。顔を合わせてしまった。




「ちょ、ちょっとお散歩...かな?」


「こんな所を、1人でか?」


「う...ん。いろんな所歩いてみようかなって。
そっ、それじゃあ」



ニコニコ笑っていれば
このまま逃げ切れると思った...のが、馬鹿だった。




「おい、お前...マフラーは?」


「ギクッ!!!!」



速攻でバレた...


しかも首元、風でスゥースゥーするんだもん。

こんな寒い日にマフラー巻いてないなんて、言い訳どころじゃないよ...。