【完】孤独な闇の中、命懸けの恋に堕ちた。






「いつだって真剣なんだ...」


「...へっ?」



彼女の口から溢れたタバコの臭い。


切なくも甘いその臭いが、彼女を大人だと言っている。




「百目鬼さんに、百目鬼さんに好かれるために、気に入られるために色んなことしたのに...」


「...」


「百目鬼さんに会うために、会うためだけに、時には男どもに体を売ったよ」


「ーーーッ!?」


「簡単に会えるような人じゃない。
あの人は騙し騙されの世界で生きてきた...そうだったはずなのに。
急に現れたアンタのせいで百目鬼さんは全然集会にも参加しねーし、色々とこっちは迷惑してんだよ!!!!」



本当にすべてがいきなりのことで、頭が追いつかない。



そんなこと急に言われても。

それって全部蘭君のことだし、蘭君に直接言えばいいんじゃないのかな...?



まあ言えないから、私のところに来たんだろうけど。



顔を合わせたのはこれで2回目。




だけど一回目から、話と展開が唐突すぎて
馬鹿な私はなかなか理解が出来ないよ...この状況。



だって全部、私には関係ない話なんだもん。