後でなにかされるかもしれない。
でも
今は助かることだけを考えたい。
だから、怖いけど、勇気を出して助けを求めたの。
「酒は大人になってから、だろ?」
未成年だとバレていた。
それは私達も同罪だ。
マイクがなくたって、店員さんの低い声は部屋中に響く。
テーブルに置いてあった、酒が入っている瓶(びん)を、蓋を開けて逆さにした店員さんが男二人の頭に浴びせた。
いきなりすぎる行動に、慌て始めるのは男達だけじゃない。
私も...息を呑むほど驚いた。
「つめたっ...!」
「おいふざけんなっ!!」
ボタボタと、滝のように彼らの体中に酒が染み渡る。
「襲わねーと女も食えねー男が、一丁前に酒なんか飲んでんじゃねーよ」
「「...っ」」
「ガキが。
いい男になってからまた来いや。
そん時はちゃんと高い酒出してやるからよ、俺の奢りで」
店員さんにフッと鼻で笑われて、恥ずかしくなったのか
「ちっ」と舌打ちだけして逃げるように部屋から出ていった。


