受付をしていた店長さんとは違う人だった。
こんなにカッコイイ人が、こんな"華"がないカラオケ店で働いてるなんて...
色々もったいない。
「なにかありましたらお呼びください」
店員さんはそう言って、さっさと部屋から出ていく。
綺麗な言葉遣いの裏にある、無表情で冷たい声は、愛想があるのかないのかよく分からない。
でも...やっぱりカッコイイ。
男の人にこんなにも魅入ったのは初めてだ。
「...はっ、ああいう男って絶対女泣かせてるよな」
置かれた酒を一気に飲んで、男が負け惜しみを表にだす。
「そうかなー?でもカッコイイから1度は泣かされてみたいかも〜」
冗談を言う光花は、持っていたマイクを置いてグラスに口づけ。
きっと、光花だって本気で言ったわけじゃない...
言ったわけじゃないのに。


