「ここのことを一番知っているのはあなた方だ。少しでも分かることがあれば教えてほしい」
「んなこと言われてもよう」
店主は困ったと言わんばかりに頭をかく。
すると隣の店の店主が「何を盛り上がってるんだ?」と話に入ってきた。
隣の店主はマリル港で上がった魚介類を取り扱っている船乗りらしく、肌が小麦色に焼けていた。
「いやあ、騎士団の人達がよう、なんで商品が入ってこないか知らないか知りたいらしいんだが、オレは全く分かんなくてよう。お前船乗りだろ?なんか知らねえか?」
「そうだなあ、そういやあ、今朝漁に出たやつに聞いたなあ」
その発言にレオナルドもアメリアも目を見開いて、飛びつかん勢いで尋ねる。
「教えてください!」
「え?ああ、いいけど、大したことじゃねえぞ?」
そう前置きをして話し始めた。
「沖合に漁をしにいったやつらの話なんだが、そこで見たって言うんだよ、大きな船を」
「大きな船?」
思わず聞き返したアメリアに、店主は「ああ、そうさ」と頷いた。
「漁船の何倍もあるような、とんでもなく大きな船だったって言ってたぞ。それもフォルストの国旗を掲げてたって」
「大きさはどのくらいか分かるか?」
レオナルドはメモを取りながら尋ねる。
「さあなあ、オレが直接見たわけじゃねえから本当のことは知らねえけど、マリル港に来る貨物船より大きかったって言ってたぞ」
「貨物船より大きい船っつったら、そうそうなねえな。フォルストは別に造船が盛んなわけじゃねえし」
「だから驚いたってよ。悪いが俺が知ってるのはこの程度だ。役に立つ情報じゃねえかもしれないがな」
「いや、そんなことはないさ。貴重な情報だ。感謝する」
レオナルドはメモを取っていた手帳をしまうといつもの明るい笑顔を見せた。
「んなこと言われてもよう」
店主は困ったと言わんばかりに頭をかく。
すると隣の店の店主が「何を盛り上がってるんだ?」と話に入ってきた。
隣の店主はマリル港で上がった魚介類を取り扱っている船乗りらしく、肌が小麦色に焼けていた。
「いやあ、騎士団の人達がよう、なんで商品が入ってこないか知らないか知りたいらしいんだが、オレは全く分かんなくてよう。お前船乗りだろ?なんか知らねえか?」
「そうだなあ、そういやあ、今朝漁に出たやつに聞いたなあ」
その発言にレオナルドもアメリアも目を見開いて、飛びつかん勢いで尋ねる。
「教えてください!」
「え?ああ、いいけど、大したことじゃねえぞ?」
そう前置きをして話し始めた。
「沖合に漁をしにいったやつらの話なんだが、そこで見たって言うんだよ、大きな船を」
「大きな船?」
思わず聞き返したアメリアに、店主は「ああ、そうさ」と頷いた。
「漁船の何倍もあるような、とんでもなく大きな船だったって言ってたぞ。それもフォルストの国旗を掲げてたって」
「大きさはどのくらいか分かるか?」
レオナルドはメモを取りながら尋ねる。
「さあなあ、オレが直接見たわけじゃねえから本当のことは知らねえけど、マリル港に来る貨物船より大きかったって言ってたぞ」
「貨物船より大きい船っつったら、そうそうなねえな。フォルストは別に造船が盛んなわけじゃねえし」
「だから驚いたってよ。悪いが俺が知ってるのはこの程度だ。役に立つ情報じゃねえかもしれないがな」
「いや、そんなことはないさ。貴重な情報だ。感謝する」
レオナルドはメモを取っていた手帳をしまうといつもの明るい笑顔を見せた。


