わたしと専務のナイショの話

 



 あとで、珈琲でも持っていきます、と言われ、のぞみも京平も二階ののぞみの部屋にやられていた。

「何故ですかってなんだろうな。
 さすがはお前の親だな」
と京平は言ってくる。

 京平に、
「ところで、娘さんをください」
と言われた浅子は驚いたように目を見開き、

「えっ?
 何故ですか?」
と言ってきたのだ。

 いや……どっちもどっちですよ、と思っているうちに、浅子が珈琲を持ってくる。

「ごゆっくり~」

 ほほほほほ、と不気味な笑いを浮かべ、浅子は部屋を去っていった。

 閉まった扉を見ながら、京平が言う。

「親自ら、密室に二人きりにするとか、どういうつもりなんだろうな」

 いや、どういうつもりでもないと思いますよ……。

「あれは、お前を早く嫁に出したいという顔だ」

 どんな顔ですか。