わたしと専務のナイショの話

 


 仕事が終わり、家に帰ったのぞみは、母、浅子(あさこ)が揚げたてアツアツのエビフライを出してくれたので、美味しくそれをいただいていた。

 うーむ。
 タルタルもいいし、レモンもいいが、醤油もいいな。

 っていうか、奢るのは珈琲と聞いていたので、食べてしまったが、専務は食事をしていないのではなかろうか?

 ついなんとなく食べてしまったが、いいのだろうかな、とのぞみが思っている間も、浅子は、
「ほれ」
と更に揚げたてエビフライを追加してくる。

 じゅうじゅう言っているエビフライの誘惑には勝てずに、いいのだろうか……? と心の中で呟きながらも、醤油をかけて、かぶりつく。

 美味しい。

 専務に殴られてもいいから、もう一本、食べたい、と思ったとき、スマホが鳴った。

 テーブルの上に置いていたそれを見ると、京平だった。