わたしと専務のナイショの話

 純子が、
「ちょっとっ。
 いつの間に行ったのよ、それっ。

 聞いてないわよっ、このイケメンハンターがっ」
と万美子を罵る。

 万美子は、ほほほほ、と勝ち誇ったように笑っていた。

 イケメンハンターって……。

 永井さん、職場とキャラ違うんですけど。

 職場では、上品でできる秘書な万美子だが。

 外では、女豹とあだ名がついていて、狙ったイケメンは逃さない、ということだった。

 ってことは、専務は狙われなかったってことだな、とちょっとホッとする。

 こんな色っぽい美人に言い寄られたら、誰だって、フラフラッといってしまうに違いない。

 そんなことを考えていたら、誰かが、

「永井さん、御堂さんと同期なんですよね?
 紹介してくださいよー」
と言い出した。

 だが、万美子は、
「ええーっ?
 いやよ、あいつにそんな話すんの。

 知ってた?
 あいつ、昔、うちのおねえちゃんと付き合ってたんだから」
と言う。