わたしと専務のナイショの話

 



 京平の車に乗り、高速に乗る。

 どうやら、このために、京平は酒を呑んでいなかったらしい。

「何処まで行くんですか?」
とのぞみが前を見て運転している京平に問うと、

「朝まで待って新幹線に乗ってもよかったんだが。
 なんだか俺が待てそうになかったからな、いろいろと」
と答えになっていないような答えが返ってきた。

 はあ、と思いながら、道路標識を見る。

 ……まさかな、と思ったが、そのまさかだった。