わたしと専務のナイショの話

 のぞみは吸い寄せられるようにふらふらと廃墟への道を進んでいった。

 うさぎが驚かないよう、遠くから見つめながら小声で叫ぶ。

「ああっ。
 もう駄目ですっ。

 私は此処に住み着きますっ」

「……いや、たぶん、うさぎに出ていけと言われると思うぞ」

 京平が冷静に言ってきた。