わたしと専務のナイショの話

「すまん。
 また寝てたか」

 ……はい、と言うと、京平は迷ったあとで、白状してきた。

「すまん。
 実は、お前と旅に出ると決まってから、嬉しくて。

 夜中に目が覚めては、ネットでうさぎ島周辺の観光地を調べたりして、眠れなかったんだ」

 いやそんな……。

 私は、毎晩、爆睡してました、すみません、とのぞみの方が申し訳なくなる。

 のぞみは、毎晩、うさぎに囲まれて、もふもふする夢を見ながら、幸せに眠っていたのだ。

「あ、でも……」
と下船の準備をしながら、のぞみは言った。

「夕べは、海辺でギョウザに追いかけられてましたけどね」

「何故、ギョウザ……」
という京平とともに、船を降りた。