わたしと専務のナイショの話

 京平は、ドアの上の電光掲示板に流れている駅名を見ながら、
「本当にもう着いたのか?
 早いな」
と呟いていた。

 いや、早くはなかったです。

 貴方が爆睡していただけです、と思っていると、
「すまん。
 夕べ眠れなかったんだ」
と言いながら、京平は立ち上がる。

 持って帰って仕事でもしたのだろうかな、とのぞみは思った。