わたしと専務のナイショの話

 



 専務と二人で旅行か。

 当日、どきどきしながら、のぞみは新幹線乗り場に行ったのだが。

 新幹線に乗り込んで数分後には、もう暇を持てあましていた。

 京平が、
「なにか飲むか?」

「いえ、まだいいです」
という会話のあとから、ずっと爆睡しているからだ。

 ……なんなんでしょうね、一体、と思いながら、ひとり窓の外など眺めてみるが、トンネルばかりで、なんにも見えない。

 ずっと窓に映る自分の顔と京平の顔を見て過ごした。

 あとは山。

 ああ、目がよくなりそうだ……。