わたしと専務のナイショの話

「元カレか」
と京平は呟く。

「お前には永遠にできないぞ。
 俺と別れるときが、お前の死ぬときだからな」

 いや……怖いんですが。

 他に言い方ないのですか。

 死が二人を分かつまでとか。

 そしたら、ロマンティックな感じになるのに。

 まあ、勝海舟好きだが、所詮、理系人間だからな、と思ったとき、のぞみの視界に上のカフェが入った。

「そうだ、専務。
 今日のお詫びも兼ねて、奢らせてください」
とのぞみは京平に微笑みかけた。