わたしと専務のナイショの話

 




 今日は、御堂さん居ないだろうな。

 仕事が早く終わったので、鹿子(かのこ)たちとお茶したあと、のぞみは少し図書館に寄ることにした。

 もう頭の中が、うさぎだらけになっていたので、なにかもふもふしているものの写真でも眺めたいと思ったのだ。

 しかし、閉館間際の図書館を歩いていると、また、背後で気配を感じた。

 だが、振り返っても本棚しかない。

 ……おかしいな。

 また御堂さんとか?

 まあ、あの人なら、なんだかんだで、隠れてないで現れるか。

 倉庫でも、結局、追いかけてきたしな、と思いながら、うさぎや猫の写真集を眺めていたのだが、やはり、気配を感じる。

 振り返ったのぞみは、なんだか気になり、昔ながらのスチール棚に近寄った。

 並べられた本の上に、わずかに隙間があり、後ろの棚の本の隙間と、ほんの少しつながっていた。

 顔を近づけたのぞみは、図書館だというのに、悲鳴を上げそうになる。