わたしと専務のナイショの話





 書店で雑誌を二冊買ったあと、駐車場に行こうとしたのぞみは、ん? と思って、振り返る。

 人の気配を感じたのだ。

 誰か私の後をつけているような……。

 だが、それらしき人影はない。

 みな脇目も振らずに歩いている人ばかりだ。

 気のせいかなあ、と小首を傾げて、のぞみは車に乗った。