わたしと専務のナイショの話

「っていうか、旅先も同じ釜かどうかはわかりませんよ」

 そこで、のぞみは何故か沈痛な表情になる。

「専務」
と切り出してくる口調が重い。

「実は、私、専務に告白しなければならないことが――」

 どうやら、いい告白ではなさそうだと京平は身構えた。

「さっき、御堂さんと話していて気がついたんです」

 御堂と?

 御堂と話していて、なにに気づいたんだっ?

 実は、御堂を愛していたとかっ?
と京平は焦る。

 常々思っていたんだ。

 二人とも俺専属の秘書だということは、二人で居る時間が長いということだ!

 そう。
 俺がのぞみと居るよりもっ、と思っていると、
「専務、すみません。
 私、間違っていました。

 御堂さんに言われて、気づいたんです」

 思わず、耳を塞ごうとしたとき、のぞみが言った。