わたしと専務のナイショの話

「坂下には二本やったんですけどね」
と言う祐人に、

「散々、それで私をつついたり、しばいたりした後にですよね~?」
と言ってやる。

 京平は、
「……お前、もてあましてんだろ、それ」
と祐人に言っていたのだが。

 なんだかんだで人がいいので、結局、もらわされていた。

 しかし、御堂さんが私に二本目をくれたのは、カラオケから帰る前なんだが、その辺の記憶はあるのだろうか?
と京平が消えたドアの方を見ていると、

「ところで、俺、昨日、お前になにかしたか?」
と祐人が訊いてきた。

「なに、しれっと訊いてんですか……」

「いや、すまん」
と祐人は軽く謝ってくる。

 一言で、すまされましたよ……。

 まあ、このまま、この話題は流した方がお互いのためか、と思い、
「悪い酒ですね」
と言って、話を終えようとしたのだが、祐人はノートパソコンを見たまま、

「お前もな」
と言ってくる。

「え?
 私もですか?」