「あのー、そもそも専務は本当に私のことを好きなんですか?
好きになる理由がないように思うのですが」
「好きになるのに理由なんているのか?」
真面目な声で言われ、どきりとしてしまう。
「俺だって、お前なんぞを好きになるなんて思ってなかった」
いや、なんぞって……と思うのぞみを真っ直ぐ見つめ、言ってきた。
「なんで好きになったかなんてわからない。
いつから好きだったかもわからない。
でも、気がついたら、お前のことで頭がいっぱいになってたんだ」
せ、専務のくせに、すごい殺し文句を……。
いや、この人、さりげなく、結構言ってるか、と思うのぞみの前で、京平は目を閉じ、言ってくる。
「今となっては、えへ、とか言いながら、殺人事件の本ばかり借りていたお前も、担任の目の前で堂々と塀にまたがり乗り越えようとしていたお前も、可愛いんだ」
「柵です……」
貴方の頭の中の私は、何処から脱走しようとしてるんですか。
好きになる理由がないように思うのですが」
「好きになるのに理由なんているのか?」
真面目な声で言われ、どきりとしてしまう。
「俺だって、お前なんぞを好きになるなんて思ってなかった」
いや、なんぞって……と思うのぞみを真っ直ぐ見つめ、言ってきた。
「なんで好きになったかなんてわからない。
いつから好きだったかもわからない。
でも、気がついたら、お前のことで頭がいっぱいになってたんだ」
せ、専務のくせに、すごい殺し文句を……。
いや、この人、さりげなく、結構言ってるか、と思うのぞみの前で、京平は目を閉じ、言ってくる。
「今となっては、えへ、とか言いながら、殺人事件の本ばかり借りていたお前も、担任の目の前で堂々と塀にまたがり乗り越えようとしていたお前も、可愛いんだ」
「柵です……」
貴方の頭の中の私は、何処から脱走しようとしてるんですか。



