わたしと専務のナイショの話

 



 先に駅に着いたのぞみたちは、改札口で伽耶子(かやこ)を待っていた。

 改札口はホームから下りてくる人で、今日もごった返している。

 そんな人波を見ながら、のぞみは言った。

「不思議なんですよね~。
 ひっきりなしに新幹線がついてるわけでもないのに、ひっきりなしに人が下りてくる。

 此処に居ると、ホームに人間の製造機でもあるのかと思ってしまいますよ」

「どんなSFだ……」
と京平が呟いたタイミングで、伽耶子が来たので、それ以上、呆れられずにすんだ。

 しかし、どれだけ人が居ても、目立つ人だなあ、とのぞみは伽耶子を見つめる。

 服も持ち物もすべて高そうだとか、身長が高いとか、そんなことを差し引いても、洗練されていて目立つ。

 この人がお姑さんとか、やっぱり緊張するんだけどな~。

 伽耶子が、製造された(?)人間たちの隙間から、のぞみたちを見つけ、微笑みかけてくる。

 ぺこりと頭を下げた。