「ええーっ?
それは駄目ですよーっ。
うわーっ。
最低ですね、御堂さんっ」
しばらくお互いのことを話したあと。
睦子と別れたあと、弾みで、万美子と関係を持ったことがあると祐人に白状された言われたのぞみは思わず、叫んでいた。
「いやいやいやいや。
酔ってたし。
誘ってきたの、あいつの方だから」
「……酔った弾みだったとか。
酔ってたから忘れたは最悪ですよ」
急に不安になってきた。
昨日、帰ってから、少しだけ、京平とメールのやりとりをしたのだが。
『もう着いたか?』
『はい。
おやすみなさい』
――だけだったからだ。
いや、恥ずかしいから、キスに関しては言及しなかったのだが。
……当たり前だが、したという証拠がなにも残っていない!
専務が忘れていたら、どうしようっ、と思わず、思ってしまう。
いや、お前、どんな証拠を残したかったんだ、と言われそうだが。



