わたしと専務のナイショの話

「はあ、もちろん、話しません。
 っていうか、その程度のことで奢ってもらっては、かえって悪いですね」
と言ったあとで、

「でも、永井さんは、なんで、そんなにお姉さんのことで絡んでくるんですか?」
と訊くと、祐人は沈黙する。

 おや……、もしかして、この話題の方が危険だったか? と思った。

「……大丈夫ですか?
 私は、今の質問により、撲殺されたりしませんか?」

 思わず防御するように、まだテーブルの上にあったメニューをつかむのぞみに、

「訊くな。
 今、悩んでるところだ」
と祐人は言ってきた。