わたしと専務のナイショの話

「でも、専務、凝り性なんですよ、なんにでも。

 学校にも、自分でいろいろ映像関係の機材とか持ち込んで、なにやらやっていました。

 そういえば、御堂さんは歓迎会来られるんですか?」
と訊くと、祐人はパソコンを打ちながら、

「……行こうか?」
と言ってくる。

 いや、それだと私がお願いして、来てもらうみたいじゃないですか……と答えに詰まっていると、祐人はパソコンから視線をずらし、チラとこちらを見て笑った。

 ちょっとからかうような、こういうときの顔は親しみやすくていいんだけどな、とのぞみは思う。

 いや、仕事中の顔は、なにも親しみやすくはないのだが……。