林を抜けると

そこには鎖が張り巡らされ

立て看板がそびえていた

これよりアリウムの領地

立ち入ること無かれ

立ち尽くし時を忘れそうな僕の耳に

子供とも少年ともつかぬニ、三人の

男達の声が刺さった

ゴミ捨て場のすぐ横の木の影

表の道からは見えないよう隠れ

彼らは何かをしていた

僕は彼らのその行為が終わるまで

じっと息を殺し食い入るように見つめた

間違い無い

強姦だ

いや・・・輪姦・・・か

セパが持ってきてくれた

淫猥な本に写っていたそれと同じだった

僕は生で見た人間の性交に

心臓が張り裂けそうだった