「もちろんです、博士」

「僕は城を出た時に決めました」

「僕はただの人間の男として」

「生きて行こうと」

「か弱い女性と小さな犬一匹」

「守れずして何が男ですか!」

「僕はやるんです!」

キネウムは一人、息を荒らげ

蒼井の手を引っ張り歩き出しました

「ふーむ・・・まぁいけるか・・・」

「でもなんかこう・・・」

「胸につっかえるもんがあるんじゃよ」

「なんじゃったかのー・・・」

「信じてないんですか僕を!」

キネウムは博士を蒼井に押し付け

そこら辺に落ちていた棒っ切れを手に

華麗な演舞を披露しました

キネウムからほとばしる汗は

太陽光によりすぐさま蒸発し

辺りにはキネウムフィールドが展開

蒼井の死滅した細胞でさえも

活発に活動し始めましたとさ