「て、天狗様!!博士には・・・」

「バリー博士には会わないんですか!」

天狗は朝日と重なり消え去りました

しかしそよ風の様なささめきが

キネウムの脳に直接語りかけてきます

「風の噂で博士が死んだと聞いたが」

「無事生きている事を確認した今」

「それ以上の事は望まないよ」

「アリウムの王子」

「もし私に会いたくなったら」

「私の店に来るといい」

「これが割引クーポン券だ」

ふわふわと風に乗り

一枚の紙切れが空から落ちてきました

「あ・・・九度のクーポン」

「しかも激レア・・・っ!!」

「・・・ギーゼラさんいつの間に」

「本当に王子様なんだぁ・・・」

「まぁ・・・うん」

「ていうか近いよギーゼラさん・・・」