「本当に・・・機械なんだろうか?」

「機械とは命を持たないただの鉄だと」

「先生から教わったはずなのに」

「蒼井さんは・・・普通だ」

キネウムは蒼井のほほをなで

まじまじと顔を見つめました

「こんばんは、エッチな王子様」

「わぁっ・・・!!!」

キネウムは耳元でささやかれた

とても湿った吐息に驚き

ベンチから転げ落ちました

暗闇に浮かぶネコの眼の様な瞳は

最近脳に焼き付いた何かと同調しました

「ギーゼラ・・・さん?」

「ふふっ、正解・・・」

「ご褒美は何がいいかしら?」

朝に出会ったギーゼラとは

まるで別人の様な雰囲気にキネウムは

少し興奮気味になってしまいました