腕が千切れそうになりながらも

僕は一生懸命あの場所に向かった

継続的に重い物を持つ事が

こんなにも辛いとは思いもしなかった

ほめてもらえるだろうか?

待っている彼女達に

僕の胸は高鳴った

真昼の太陽の下

息を弾ませた僕の目の前には

人形と紙袋の切れ端だけが落ちていた

やばい無理無理もうだめっぽい

じゃあね!王子様!頑張って!

・・・何を頑張れと言うんだこの僕に

もう十分頑張ったよ・・・

僕は溜息をつき

人形にガソリンを入れた

こんな事ならもっとこう・・・

彼女達と仲良くしておけばよかった

後悔だけが心に満ち溢れ

僕は動く事が出来なくなった