私の見るセカイ

リカコ走ってくるシノの後ろ
リカコ「シノ…」台本持ってる
シノ「!!リカコ、どうして」
リカコ「迎えに来た」
シノ「え?」
リカコ「私たちもう待つの飽きちゃったよ。自分の悩みの答えも、見つけられたの」
シノ「でも、私、台本出来てない…」
リカコ「これから見つかるよ、絶対に。私たちはシノに答えを見つけてほしいの。だからね、私たちをシノの答えのヒントにして」
シノ「ヒント?」
リカコ「うん。…シノの台本、読んだよ、みんなで。何回も読み、やったよ。セリフもたくさん足したよ」
シノ「でも、まだラストが…」
リカコ「ラストにはね。私たちが思ったこととか、自分を救う言葉、…シノへの言葉。みんなそれぞれ自分でラストを作ったよ」
シノ「…え、どうだった?」
リカコ「どれも全部ハッピーエンドだったよ」
シノ「ハッピーエンド…」
リカコ「みんなは前に進めたよ、あとは現実をハッピーエンドにするだけ」
シノ「なにそれ」
音響
リカコ「聞いてよ。みんなが前に進めた証拠を。シノの言葉は嘘なんかじゃないよ。シノの言葉が私たちを救うきっかけになったこと、私たちにはシノの言葉が必要なことを証明する」
シノはステージを降りて客席に座る
リカコ台本を開くペラ
真ん中
「舞台は主人公の夢の中。不思議な夢を見る主人公。そこは生と死をさまよう人間が集まる世界。そしてそこには現実世界で思いを寄せる同級生がいた」
↓このあとみんな定位置
ニコ「翌日、彼女は病院に入院していた。現実世界でも生と死の間をさまよっていた」
ダイスケ「自分の夢と彼女の夢が繋がっていることに気づいた主人公は、その世界から彼女を救おうとする」
リョウ「その世界で協力してくれる仲間に出会い彼女を救える方法を見つける。それは、彼女の意思を変えること」
レン「現実世界では毎日彼女の病院に通う主人公を笑う人達がいた。それでも毎日、夢を見た」
ヒカリ「自殺未遂でこの世界に迷い込んだ彼女は現実世界に帰ることを拒む」
ユウキ「誰の言葉も信じられない。現実に帰ったって私はまた逃げてしまう。やりたいことも好きなものも、全部自分に嘘をつく!離れられるのが怖くなったら、自分から離れていく。本当は信じて欲しいのに誰も分かってくれない私のことなんて」
ナオキ「生きることを拒む彼女に主人公は言葉をかけた」
音響out

リカコ「この先からは白紙」
シノ「そうね」
リカコ「でも、この真っ白なラストに私たちは言葉を埋めたの。見て、もう真っ白じゃないよ。みんな自分なりに考えて、ハッピーエンドを望んでる。だからねシノ、聞いて。これが私たちなりの答えだよ!」
音響ニア
ニコ「自分でしたいこと自分で掴めないんじゃ、誰も助けてくれないし、後悔するだけだよ!やりたいことがあるなら、差し伸べられたチャンスは自分で掴まなくちゃ。だからこの手を掴んで!」
ダイスケ「馬鹿にされたっていい。もう好きなものに嘘はつかない。俺は君を諦めないから、君は進める未来を望んで」
リョウ「不安になるなら離れていかないで俺を信じろ!俺はいつでも味方だ」
リカコ「嫌なら嫌でいいから、まずは向き合うこと。君が教えてくれたんだよ。たくさん話したいことがあるんだ。まずは、明日の話をしよう。夢の中じゃなくて、現実でね」
ヒカリ「言わなきゃ絶対に伝わらないし、見えない努力に意味なんてない!まずは伝える努力を見せないと、心を開くことで見えるセカイがあるんだから」
レン「自分の弱さに負けないこと。君の幸せを望むこと。諦める君を救うこと。これが俺が出来ること」
ユウキ「俺の見てきた君はいつも笑っていて、優しくて、可愛くて、いい子で。でも、無理をしていた。(だけど)本当は救いたかった」
あぁ僕はまだ
ナオキ「お前を繋ぐのは俺しかできない。誰かに裏切られることが怖いなら、俺の言葉を信じてくれればいい。俺が本当の言葉でお前を救うよ。…好きだ。帰ってきて欲しい」手を伸ばす
…間奏中
ナオキ「シノ…」
リカコ「シノ!」
2人で迎えにいく、そしてステージ上へ
音響out
シノ「なんで、…1人にしてって言ったのに、もう……みんなの言葉聞いたら、私も前を向きたくなるじゃん(うつむく)私、…(顔上げ)今ならなんでも書ける気がする。…みんな、素敵なハッピーエンドをありがとう…」
ナオキ「おかえり」
リカコ「おかえり」ギュッ
みんな「おかえりなさい」
シノ「…ただいま」
音響シャナ
サイレントで
みんな泣いたり笑ったり
暗転