LIFE or DEATH ~命懸けの心理戦・頭脳戦~

ツラかった。


ここまで否定されるのは。


正直、涙が浮かびそうになった。


けど、そんなわけにはいかない。


絶対葛城さんの前で泣かない。


「おい葛城」


……!


入り口に顔を向けると、煌聖が扉にもたれて立っていた。


「お前、何か勘違いしてないか?」


煽るような視線と口調に、葛城さんがムッとしたのがわかった。


「……勘違い?私が何を勘違いしているとおっしゃりたいのですか?」


煌聖は、意地悪そうに口角を上げた。


「気づかないのか。散々紅葉をバカにしていたお前の方がよっぽどバカだなぁ?葛城」