LIFE or DEATH ~命懸けの心理戦・頭脳戦~

私は♥8を選んだ。


「決まりました」


星彩さんの目を見つめて言う。


星彩さんの後ろ、ガラスケースより外に立つ煌聖が視界に入った。


なんとも言えない表情をしてる。


「……そうだなぁ…。紅葉ちゃんが持っているトランプは7以下?」


数字を当てに来る作戦……?


「違います」


私がそう答えた瞬間、信じられない事が起こった。


「コール」


星彩さんがボタンを押した─。


思わず葛城さんの方を振り返ってしまった。


葛城さんは、冷たい瞳で私を見つめていた。