LIFE or DEATH ~命懸けの心理戦・頭脳戦~

「紅葉ちゃん。よろしく」


入ってきたのは星彩さんだった。


心臓がドクンと跳ね上がる。


裏切り者の星彩さん……。


私を騙していた星彩さん…。


今度は私が欺く番だ。


「先攻後攻どっちがいい?」


「先攻で」


即答で私が答えると、星彩さんは目を見開いた。


「葛城さんの差し金?何考えてるのかしら。後攻の方が得なのに」


私はどっちになったとしても90点。


どっちでもいい。


けど、相手の得点を知らずにゲームする方が楽だ。


「いいんです」


「そ?じゃあトランプ配るね」