「紅葉、昼ごはんだ。食え」


部屋のすみに膝を抱えて座る私に、煌聖がサンドイッチを持ってきてくれた。


「………いらない」


食べれるわけない。


こんな状況で。


無神経な煌聖にイライラする。


「そ」


冷たい煌聖の言い方に、少し後悔した。


無愛想に答えたことを。


「いつまでこのゲームは続くわけ!?もう嫌なんだけど!」


「嫌なのは皆同じよ!ギャアギャアうるさい!」


「はぁ!?元はと言えばあんたがジョーカーだって名乗り出ないからこうなったんじゃない!!何なのよ!!」


2日で四人も死んだという事実が私たちを極限状態に追い込む。


そして、味方はいないという現実を葛城さんに突きつけられた。


精神状態がおかしくなるのも当然のこと。


「悪い!?そういうGAMEでしょ!?」


「悪いに決まってるでしょ!?」


猿みたいにキーキー言ってる海姫さんと星彩さんにイライラする。


うるさい。