リリリリリ!
リリリリリ!


騒々しいアラームが鳴る。


全然寝れなかったから、そんなアラーム必要なかった。


『おはようございます。ただいま午前中10時です。午前11時からGAMEを始めたいと思います』


その放送と共に、朝食が入った段ボールが現れる。


「……食欲ない…」


ボソッっと呟いた私の言葉を、煌聖はちゃんと聞いててくれた。


「食べないと頭が働かない。少しでいいから食べろ」


と、チョコレートパンを持ってきてくれた。


「しかも寝てないんだろ。そんなんじゃ今度こそ負けるぞ」


煌聖の忠告に、恐怖を感じた。


今度こそ死ぬかもしれない…。


「辰巳さん、ちょっと」


勇吹さんが煌聖を手招きして、部屋の隅に行く。


一人になった私に、星彩さんが近づいてきた。