煌聖はすごいな…。


短時間でそんなに分析して……。


私を安心させてくれて…。


「ありがとう…煌聖……」


「別に俺は何もしてない」


ううん……。


近くに居てくれるだけで心強い…。


安心できる……。


それだけでも、全然心理状態が変わってくるんだ。


本当に煌聖がいてくれてよかった…。


「恋愛ごっこは自分の首を締めるだけですよ、朝比奈さん」


……葛城さん…。


「あなたは得点だけでは大敗を喫していたんですよ」


分かってる、そんなこと……。


私のことに文句つけに来ないで。


反論したい事はたくさん出てくるのに、口が動かない。


人見知りな性格がこういうときに表れる。


「お前には関係ないだろ」


そんな情けない私の代わりに煌聖が言ってくれた。


「まぁそうですけどね?これは忠告ですよ。朝比奈さん。あなたは必ず私に負けるでしょう。そして」


負ける……。


でもそうかもそれない。


頭脳戦は苦手だから。


「排除されます」