『加賀美麗』
機械的な声に呼ばれた名前は……。
「私じゃない……?」
何で……?
『不正行為を行いましたので、あなたを排除します』
不正行為…。
「ちょっと待ってよ!!私が何したって言うの!?」
ぶりっ子口調を忘れてヒステリックに叫ぶ美麗さん。
私はその気持ちが嫌というほどわかる。
恐怖、絶望、悲哀。
負の感情すべてが同時に襲いかかってくる感覚。
『競技ルームの中で声を発しましたね?』
「独り言じゃない!!トランプを落としちゃったから〝あっ!〟って言っただけよ!!それの何がいけないの!?」
『言葉を発したということは、排除に繋がります』
それだけで……?
やっぱり独り言もダメだったんだ……。
「じゃあ朝比奈紅葉はどうなるのよ!!最下位は朝比奈紅葉でしょ!?朝比奈紅葉は何で排除されないのよ!!!おかしい!!」
血走った目。
ガサガサの唇。
さっきまでの美麗さんとは程遠い。
機械的な声に呼ばれた名前は……。
「私じゃない……?」
何で……?
『不正行為を行いましたので、あなたを排除します』
不正行為…。
「ちょっと待ってよ!!私が何したって言うの!?」
ぶりっ子口調を忘れてヒステリックに叫ぶ美麗さん。
私はその気持ちが嫌というほどわかる。
恐怖、絶望、悲哀。
負の感情すべてが同時に襲いかかってくる感覚。
『競技ルームの中で声を発しましたね?』
「独り言じゃない!!トランプを落としちゃったから〝あっ!〟って言っただけよ!!それの何がいけないの!?」
『言葉を発したということは、排除に繋がります』
それだけで……?
やっぱり独り言もダメだったんだ……。
「じゃあ朝比奈紅葉はどうなるのよ!!最下位は朝比奈紅葉でしょ!?朝比奈紅葉は何で排除されないのよ!!!おかしい!!」
血走った目。
ガサガサの唇。
さっきまでの美麗さんとは程遠い。



