LIFE or DEATH ~命懸けの心理戦・頭脳戦~

さっきまであんなのなかった。


「異空間だから何でもありなんだな。突然物体が出現か」


皐さんがそう言いながら段ボールがに近寄る。


「パンとおにぎりだ」


朝ごはんってこと?


窓も何も無いから時間感覚が分からなくなってくるけど、今は朝なはずだ。


「パンとおにぎりが10個ずつあるから、一人1つずつある」


パンはメロンパンで、おにぎりは鮭だ。


「水もある。これも2本ずつだ」


私はとりあえずメロンパンと水を一個ずつ取って、部屋の壁にもたれて座る。


その隣に煌聖が座った。


私たち以外の8人は皆バラバラのところに点々と座ってる。


水は500ミリのペットボトルに入ってるありふれたもの。


でもメロンパンは凄く美味しい。


「……怖くなってきた。もう煌聖とお別れなんだなって思うと」