寂しいな…。


私だけだったんだ。


私だけが楽しかったんだ。


恋愛して、煌聖とキスしたり抱き合ったり。


私の独りよがりだったんだ。


「そうですか。残念です」


胸が苦しいな……。


苦しいよ…っ。


「では、元の世界に戻りましょう。またお会いできたらいいですね?」


「その時負けるのはお前だ」


私なんかより、煌聖に微笑みを向けてる葛城さんの方がよっぽどお似合い……。


「勝手に言っててください。それでは」


葛城さんが消えた。


同空間に戻ったんだ。


煌聖も同空間に戻ったら、もう二度と私は煌聖に会えない……。


私が同空間に行くことはできないと思うから……。


だから…。