LIFE or DEATH ~命懸けの心理戦・頭脳戦~

不可能……。


じゃあ確実に誰かが死ぬ…。


「その事をお前が言わなかったら誰も気づかず引き分けにできて、もしかしたら勝負が無効になってたかもしんねぇじゃねーかよ!」


鈴音さんが声を荒げた。


やっぱり元ヤンっぽい。


「それはあり得ないですよ。私たちの間に信頼関係なんてありませんから。私と辰巳さん以外にもおそらく気づいてた人はいます。むしろ気づかない人はただのバカ…」


バカにされた。


なんかムカつく。


「それに…。引き分けになったとき、無効になる可能性は限りな~く低いですよ」


ふっと笑う葛城さん。


なんか絵になるし。


「何で言い切れるのよ!」


海姫さんがキツい口調で反発する。


せっかくいい案が見つかり、協調性が生まれてきたのに、水をさされてムカつくのかもしれない。


私もそう思ってるから。


「皆さん感じてると思いますが、運営センターは狂ってます。そんな運営センターが、良心的な対応をするでしょうか?するわけがないんです。だってそうしたらつまらないですから」