ギィ…


部屋の扉が開き、人が入ってきた。


この狂ったゲームの主催者だろうか。


入ってきたのは…


「煌聖……」


死んだはずの煌聖。


死んだはずの……。


私…。


私は何で……ここにいるの?


「煌聖……!」


分からなかったけど、煌聖に近づいて抱きつく。


だけど、それはできなかった。


スカッと煌聖の体を通り抜けてしまったんだ。


何が起きてるの…?


「煌聖っ」


私がいくら呼び掛けても反応はなかった。


煌聖が私を無視するわけない。


きっと…煌聖に私が見えてないんだ。