万が一のことがあって、星彩さんや薫さんに票が集まったら困るから、私が投票できる名前は私しかいない。


葛城さんへの3票は固い。


煌聖…。


これでいいよね……?


これで敵を討てるよね……?


葛城さんを排除するからね…。


煌聖……っ。


〝紅葉なら大丈夫〟


そう言われた気がした。


私は、投票ボックスに用紙を入れた。


葛城さんは死ぬ。


「サヨナラ、葛城夢乃」


星彩さんはそう言いながら投票した。


薫さんもそれに続く。