私は生き残る可能性があるんだ。


誰かの犠牲のもと。


誰かを犠牲にして、私は生き残るんだ。


そんなのもう嫌なのに。


「私は青に投票します」


葛城さんはそう言って投票用紙をボックスに入れた。


「……」


煌聖が投票用紙とにらめっこしてる。


「煌聖…紫に投票しないでね。お願い」


星彩さんが紫に投票していないと考え、自分が紫に入れるか迷ってるとしたら。


紫に入れないでほしい。


もし星彩さんが裏切って紫に入れていたとしたら。


煌聖が紫に入れた時点で全員排除が決定する。


紫に入れなければ私は助かってしまうけど、煌聖も助かる。