「ジャンケンをして負けた人から時計回りにいきましょう」


葛城さんは涼しい顔で無視。


ついさっきまで煌聖に負けクールな表情崩してたのに。


「無視すんじゃないわよ!」


喚く海姫さんをチラッと見て、葛城さんも立ち上がった。


「無視されるのが嫌なら、何と言ってほしいんですか?大丈夫だよ、とかそんな甘ったるい言葉を期待しているんですか?」


言葉は穏やかなのに、相手を圧倒する何かがある。


「排除されたくなければ勝てばいい。だけど、勝つ努力をしないあなたが勝てるわけがないんですよ。喚いてる時間があれば、彼のように考えるべきでしたね。作戦を」


葛城さんの言葉に、煌聖を見ると、ただ黙ってトランプを睨んでいた。


何かを考えてるみたい。


「時間が勿体無いので私から始めます」