放送が終わった瞬間、ガラスケースやこの中のテーブルや椅子が消え、代わりに丸テーブルと椅子が三脚現れた。


丸テーブルには既にトランプが28枚並べられてる。



「それでは始めましょうか、桜樹さん、朝比奈さん」


葛城さんがそう言って迷うことなく椅子に座った。


「……葛城さんに勝つのは無理。だったら敵はあんた」


海姫さんが私を睨んで、葛城さんの左隣に座った。


必然的に葛城さんの右隣が私の席。


葛城さんからトランプが流れてくることはない気がする。


自分でトランプを獲得していかないと負ける。


「……ふぅ」


深呼吸をしてから椅子の方へ足を踏み出した。


「待て。俺が代役をやる」 


!?


「煌聖が負けたら、煌聖も死ぬんだよ…!?私だけじゃ済まない……っ」


何考えてるの…?


「断言する。俺は勝つ。だから心配するな」


煌聖が椅子に座ってしまった。


「ちょっと…こんなメンツで勝てるわけないじゃん!なんであんたが代役引き受けるのよ!!」


海姫さんがバンッとテーブルを叩いて立ち上がる。