LIFE or DEATH ~命懸けの心理戦・頭脳戦~

余裕綽々な葛城さん。


それを見ても尚、余裕綽々の煌聖。


二人が蒼い火花を散らしてる。


決して赤い火花ではない。


蒼い火花。


激しくはないのに散る火花。


「お前は知らないだけだ。本気で守りたい奴を守るには自分の命だって捨てれるんだよ。少なくとも紅葉はそういう人間だ。残念だったな、葛城」


葛城さんはしばらく押し黙ったあと、力ない声で言った。


「……桜樹さんと私は必ず勝つ。どっちにしろあなたたちは負けます」


「紅葉がゲームに負けた時点でお前の負けは決まってるんだよ」


煌聖……。


私でも本当なのかハッタリなのか分からない。


ただ分かるのは、煌聖が守ってくれてるということ。


「何を根拠に」


「俺がお前に勝つからだよ」


煌聖…。


心臓がトクトク速くなっていく。