好きな人からそんなふうに言われて、幸せいっぱいに満たされる。 「おめでとうございます。私共からのささやかな気持ちです」 支配人らしき人から手渡されたのは、可愛らしいブーケだった。 「ありがとうございます」 二人で顔を見合わせて笑った。 すると、ジングルベルが鳴り始めた。 これからの幸せを告げる合図のように、いつまでも鳴り続けていた。