和樹と別れてから一度も会わずに卒業式。
式が終わり教室に最後まで残っていたら
大好きな声が聞こえた。
みっちゃん、卒業おめでとう。
少し強めの日差しで顔はちゃんと
見えないけど、和樹の声だった。
どうするの?1人で頑張れるの?
頑張れるよ。大丈夫!!
と無理に笑顔を作ったけど
和樹にはすぐ見破られた。
俺が死ぬまでみっちゃんのこと
守るから。俺が卒業するまで待ってて。
絶対迎えにいくから。
そう言い残し、連絡先の書いた紙と
私の好きなキャラクターのぬいぐるみを置き
和樹は手を振って帰って行った。
1年くらいなら余裕で待てる。
そう思っていた。
その夜、知らない連絡先から連絡があった。
澪那先輩。私、和樹先輩のファンです。
私に和樹先輩をください。玲美より。
1年生の子だった。
和樹はモノじゃないよ。
和樹の気持ちは和樹だけのものだから。
と、返信した。
1時間もしないうちにまた連絡が来た。
アドレス変えました。玲美。
kazu.xxxx.reimi@〜〜
アドレスを見て身の毛がよだった。
和樹の名前と誕生日が入っていた。
和樹に聞いたら、玲美の連絡先は知らず
玲美の存在すら把握していなかった。
気をつけてね。とだけ言い
不安だけが残った。
