でも、ここのみんなはもう関係なくなる・・・・・・

あたしだけで、戦うの?

「そ、そんなことさせないわよ」

「そうだ。彩音は俺たちの後輩だ」

「一人で戦わせるような真似はしない」

「そうだよっ」

「絶対に・・・・・・させません」

先輩達が、口々に言い出す

先輩・・・・・・ありがとうございます

でも、今は

「わかった。ライサ、その申し出、受ける」

「「「「「「「「えぇ?!」」」」」」」」

特別系一同の絶叫を聞きながら、あたしは魔法を使う決意をした

眠らせはしない

ただ、万が一あたしの魔法が暴走した時に

被害を出さないために

あたしは、足元に風の魔法陣を展開させた

そして、思いっきり踏み込む

ぱぁぁぁん

乾いた音と共に、あたしは浮き上がった

瞬時に水のベールを解き、濡れることなく水のベールがあった場所から飛び出した

そして、唱える

「我が魔力に呼応せよ。封印の刻を刻み込め」

その瞬間

あたしを除く特別系を守るように、結界がはられた

でも、ただの結界ではない

よほどのことがない限り、あたしの力が枯渇しない限り

必ず破られない結界

封印結界───────

「は?なんだよこれ」

封印結界はわかりやすいように、微妙だけれど色がついている

あたしの元の髪と同じ、レモン色

「おい、彩音・・・・・・なにしたんだよ」

美里が怒気を含んだ声で尋ねる

怖い!怖いからやめて!

「なにって・・・・・・封印結界張っただけだよ」