「が、学園長？」

学園長がいることに驚く我らが四人

その声を聞いて、紅梨先輩が気づいた

「あら･･････揃ったわね」

そしてほかの先輩方、学園長も気づいた

「急に招集してごめんね。実は･･････」

学園長の口から、驚きの言葉がとびだした

「ライサが暴れだしたの」

え･･････？

ライサが暴れだした？

それって、つまり───

「理性を抑えることが出来なくなった･･････そういうことですね？」

「その通り」

ちらっと美里を見ると、驚いたような顔をしている

同時に、悲しそうな目をしていた

やっぱり、知ってるんだね･･････和さんのことを

「今からこのメンバーで森に行ってください。卒業した特別系にも声をかけてみますけど･･････あんまり集まらないでしょう」

難しい顔をする学園長

聖理奈から聞いた話では、特別系の卒業生はかなりレア度が高く就職もエリートのところに就くらしい

なので、休んでこっちに来ることは難しいとのこと

「あたしたち九人で･･････食い止めなくてはならないと？」

「そういうことになるね･･････先生達も尽力はするけど、一般生徒に口外するわけにはいかないしね。まだ小さい子もいるし、混乱を招くから」

なら、人間界や魔法界に連れていかずに、森だけでくい止めるしかなさそうだ

みんなの顔を見回す

真剣な表情をしてる

覚悟、してるんだ･･････なら

「行きましょう」

ライサの森へ･･････