臨海学校が終わって二週間がすぎた頃

それは突然にやってきた





グラグラグラグラ･･････････

「え」

「は？」

一時限目の授業中

突如、地震が起きた

「皆、机の下に隠れて！」

水野先生の指示通り、あたしたち生徒一同は慌てて椅子を引き、机の下に隠れた

長机なので、あたしの横には聖理奈が不安そうに身を縮こませていた

グラグラグラグラグラグラ･････････

かなり強い地震だなぁ。５強はありそう

でも、緊急地震速報、なんでならないんだろ？

そんなことを思っているうちに地震は収まった

水野先生はさっと廊下の方を指さす

生徒一同は静かに廊下に並ぶ

並び順は出席番号。ちなみにあたしは聖理奈の横。二列だから

そのままグラウンドに向かう･･････そう思った時

放送がなった

『地震発生。生徒の皆さんは速やかにグラウンドに避難してください。特別系の生徒は至急、中庭に集合。繰り返します･･･』

え？

特別系は中庭に集合？

「行くわよ」

聖理奈があたしの腕をつかみ、列から離れた

そのままずるずる引きずられながら列の後ろにいた美里と合流する

その直後に悠も合流した

「なにがあったんだ？」

「わからないわ。でも、急いだ方が良さそうね」

「だな」

ようやく聖理奈から解放されて、そのまま四人で走り出す

中庭につくと、既にそこには特別系の先輩方

そして、学園長である牧原鈴さんがいた